Google、1年間で悪質な広告32億本を削除というニュースが飛び込んできました。
2017年にマルウェア感染サイトに誘導しようとする広告7,900万本を阻止したとのこと。
マルウェアとはウイルスやワーム、トロイの木馬を含む悪質なコードのことです。
マルウェアを設置したサイトをGoogle AdWordsを介して広告出稿することで、広告をクリックした人にマルウェアを感染させること可能となります。
マルウェアを仕掛けたサイトをどうして、わざわざ広告費にお金をかけて宣伝するの?と思うかもしれませんが、マルウェアを感染させることで、大きな利益を得る事例が最近ありました。
それが、2018年1月に発覚したCoincheckの仮想通貨「NEM」の流出事件です。
この事件ではコインチェック株式会社の従業員の端末にマルウェアを感染させて、コインチェックの社内ネットワークに侵入したことが主な原因と言われています。
また、このほかにもマルウェアの感染で個人情報が盗まれたり、パソコンを起動不能にして身代金を要求したりするマルウェアもありますし、銀行のオンラインサービスの情報を盗み出して不正送金を行なうマルウェアも問題になっています。
マルウェアの感染ルートはメールが多かったのですが、最近は広告経由での感染も増えてきているので、Googleも対策を行なっているのが現状です。
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