今年、2018年に入ってから、日本国内でもGoogle広告専用転送電話番号を利用して、電話コンバージョンが計測できるようになりました。
今までは、Google広告専用転送電話番号は日本国内非対応だったこともあり、電話コンバージョンを計測するためには、Googleとは関係ないシステム会社、複数社が提供している電話コンバージョンを計測できるシステム(コールトラッキングシステム)を導入して計測するか、アクセス解析のGoogleアナリティクスまたはGoogleタグマネージャーを導入している場合であれば、設定で電話番号を発信するリンクがクリックされた数を計測する設定(イベントトラッキング)をすれば電話番号をタップした件数は計測する方法のみ、計測可能でした。
しかし、コールトラッキングシステムは有償なため、導入する費用があれば、広告費に回したいと考える広告主が多かったり、電話番号をタップした件数は、スマートフォンでの誤タップも計測してしまう、そもそもGoogleアナリティクスで計測するにはHTMLタグの調整が必要など、導入前後での課題が多かったのも事実です。
今回、Googleが日本国内でも Google広告専用転送電話番号での電話コンバージョン計測開始については、Googleコミュニティでも殆ど、言及がなく、一部の中堅広告代理店の公式ブログ記事で書かれた程度で、そこまで大きな話題にはなっていません。
少ない情報の中でまとめると、2018年に入ってから日本国内で Google広告専用転送電話番号が実装された模様で、個人的にも2018年に入ってから、1月か2月にGoogle広告の管理画面で実装されたことを確認した程度で、Googleから公式ブログや新機能としての告知はこの記事を書いている時点ではありませんでした。
Googleが日本国内のでGoogle広告専用転送電話番号の意義をどのように捉えているか不明ですが、大々的に告知できない事情があるのかもしれません。
Googleとしては、Google広告の公式機能として電話コンバージョンを計測できるシステムを提供することになるため、Google広告を拡販しており、コールトラッキングシステムでも利益を出している広告代理店などに配慮したのかもしれません。
また、あくまでも可能性ですが、日本国内で事業展開しているコールトラッキングシステムを開発・提供している会社のシステムをGoogleが利用している可能性も否定できません。
そうなると、Google広告で大々的に告知してしまうとコールトラッキングシステムの提供を受けている会社と競合して当該企業の利益を損なう可能性が出てきます。
そのため、Google広告で Google広告専用転送電話番号を活用した電話コンバージョンを利用できるようになったことを告知できない事情もあるのかもしれません。
どちらにせよ、 Google広告公式ヘルプでも Google広告専用転送電話番号については、転送電話番号がどのように割り振られるのか?そもそも必ず、割り振られるわけではなさそうだ、同一広告主でも割り振られる電話番号が毎回固定ではないようだ、など仕様に関しての詳細な説明が公式ヘルプページでも記載が殆どないため、この機能を活用しにくいというのが現状です。
ちなみに、有償のコールトラッキングシステムであっても、Google広告専用転送電話番号であっても、電話番号は広告主が利用している既存の電話番号を使っての電話コンバージョンを計測することはできません。
特徴的な電話番号で宣伝している広告主などであれば、導入しにくい仕様であることは変わりません。
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