Google ChromeでChromeの拡張機能を公開できるChrome Web Storeで暗号通貨マイニングを搭載したものを公開することを全面的に禁止すると発表しました。
これはGoogleが仮想通貨の広告をGoogleアドワーズで禁止する動きに呼応する形で広告以外の自社サービスでも規制強化の動きが出てきましたことを意味します。
アプリのデベロッパーはブラウザーであるChromeの拡張機能を作成し、Chrome Web Storeで公開することで、多くのChromeユーザーに利用してもらうことが可能になります。
本来はChromeの拡張機能をデベロッパーに作成してもらうことで、多種多様な拡張機能を展開することが目的でしたが、拡張機能を餌にして、仮想通貨のマイニングのスクリプトを紛れ込ませることが横行していた模様。
Googleの審査で発見されて削除される場合もあれば、うまく、すり抜けて仮想通貨のマイニングに成功する事例も少なからずあったようだ。成功した事例では多くの利益を得ていたことは明確だ。
このような暗号通貨マイニング用のスクリプトは表には見えないものの、バックグラウンドで動作し、非常に大きなCPUパワーを使うため、利用者のパソコンやスマートフォンに大きな負荷がかかっている。
元々は拡張機能を利用する対価として、利用者が暗号通貨マイニングに同意するのであれば黙認されることは、ある意味当然ですが、やはり、マイニングに必要な負荷と拡張機能の価値は見合わないと考えるのが自然だし、そもそも利用者が容認していたものとは思われない事例が殆どだろう。
この対策に手を焼いていたGoogleとしては、イタチごっこの現状を打破するために、Chrome Web Storeの規約改定に踏み切らざるを得なかったというのが、真実だと思う。この規約変更で問答無用で暗号通貨マイニング用のスクリプトは排除することが可能になる。
仮想通貨のマイニングスクルプトで儲けを出していたデベロッパーにとっては大きな痛手ではあるが、ある意味、Chrome Web Storeを利用して、Chromeの拡張機能を利用する利用者にとっては朗報といえるだろう。これが本来あるべき姿なはずである。
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